点検の必要性
義務付けられた
非常用発電設備の点検
自家発電設備の点検は法令で定められており、災害等で設備の点検不足による二次災害が起きてしまうと、罰則が課せられる場合があることをご存じですか?
要点を押さえておけば問題ありませんので、ポイントをご紹介していきます。
自家発電設備の点検基準
総合点検では、運転性能を確認するため『負荷運転』または『内部観察等』の実施が必要です(予防的な保全策が講じられている場合は6年に1回)。
〈昭和50年10月16日消防庁告示第14号(別表第24及び別記様式第24)〉
負荷試験または内部観察は必ず6年に1回は行う
負荷試験または内部観察を
毎年行う事で条件を満たすことができます。
点検方法の比較
点検方法 | 負荷試験 | 内部観察 | 予防的保全策 |
---|---|---|---|
点検内容 | |||
点検内容 | 非常用発電機を実際に動かし、停電時に必要な電力相当の負荷をかける(定格出力30%以上) | 各部品を分解して、発電機のエンジン内部を内視鏡や目視で点検 部品交換や内部清掃など行う |
4箇所の確認(予熱線、点火線、冷却水ヒーター、プライミングポンプ等 ※取付のないものは除く) と8項目の消耗部品の交換(製造者が設定する推奨交換期間以内) |
性能確認 | |||
性能確認 | 〇 | ✕ | ✕ |
参考費用 | |||
参考費用 | 7.7万円~ | 300万円~ | 10万円~ |
作業時間 | |||
作業時間 | 2時間程度 | 7日~ | 1日 |
メリット | |||
メリット | 発電機の実際の動作を確認できる | エンジン内部をきれいにできる | 各部品の点検・交換を行う事ができる |
デメリット | |||
デメリット | その他消防設備(スプリンクラーや消火栓など)の動作は確認できない | 発電機を実際に動かす点検ではないため動作が担保されない 非常にコストがかかる |
発電機を実際に動かす点検ではないため動作が担保されない |
非常用発電機の
点検シミュレーション
シミュレーション1
負荷試験
定格回転速度及び定格出力の30%以上の負荷で必要な時間連続運転を行い確認します。
その際、未燃焼燃料(カーボン)を除去しますので、常にクリーンなエンジンを保つことができます。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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価格 | ★★★★★ |
作業期間 | ★★★★★ |
1年目 | 負荷試験 |
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2~6年目 | 負荷試験 |
シミュレーション2
内部観察
1年目に内部観察を行い、分解作業によりエンジン内部(コンプレッサー、タービンなど)を内視鏡等や、目視にて点検を行います。
2~6年目は予防的な保全策を行います。
おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
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価格 | ★☆☆☆☆ |
作業期間 | ★☆☆☆☆ |
1年目 | 内部観察 |
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2~6年目 | 予防的な保全策 |
シミュレーション3
予防的な保全策
1年目に負荷試験を行い、定格回転速度及び定格出力の30%以上の負荷で必要な時間連続運転を行い確認します。
2~6年目は予防的な保全策を行います。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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価格 | ★★★☆☆ |
作業期間 | ★★☆☆☆ |
1年目 | 負荷試験 |
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2~6年目 | 予防的な保全策 |